第4章 束の間の幸せ
「おい、今日の夜はどうする?」
「う〜ん。どうするかな〜。」
勉強の合間にローが主人公に声をかけた
今晩の夕食のメニューの相談だ
「昨日は肉だったからな。今日は魚にするか。」
ローは意外ときちんと栄養管理をしている
あるものですまそうとする主人公とは大違いだ
「いいけど。魚はもう冷蔵庫になかったよ。」
「じゃあ、コラソンに釣ってきてもらうか。」
「コラソン、今日も朝からいなかった。」
コラソンはしょっちゅういなくなる
詳しくはローにも話してくれないが、何か島を調査してるみたいだ
もしかしたら、ファミリーの仕事かもしれない
「コラソンは何のお仕事なの?」
鉛筆をくるくる回しながら、主人公が聞いた
「い、色々な仕事してるんだ。旅をしながら便利屋みたいな。」
ファミリーの事に関して二人に話していない
主人公達と初めて会った夜、コラソンはおれに言った
「いいか。ファミリーの事は黙っておくんだぞ。俺とお前は遠い親戚だと二人には伝えてるからな。」
「あの優しい二人を巻き込みたくないだろ?」
コラソンの表情は真剣だった
ファミリーは確かに恐ろしい存在だ
万が一、オレやコラソンに何かあれば、ファミリーは黙っていない
ドフラミンゴはそういう男だ
あの二人に何かあったら、、、、
考えただけで、背筋が凍った
おれはその言葉に頷くしかなかった
「コラソン、夜には帰ってくるかな〜。」
「腹が減ったら、帰ってくるだろ。」
わざとなんでもないことのように言う
彼女に気付かれる事があってはいけない
「おれ、冷蔵庫に何があったか見てくる。」
ボロが出る前に、その場を離れたかった
「ありがとう!じゃあさ、ついでに、、」
主人公が甘えたように言ってみると
「紅茶だろ?しょーがねぇな。淹れてやるよ」
ため息をつきながらも、笑ってくれる
ローはすごく優しい
「やった〜。大好き。」
思わず、本音が出たのに
「紅茶がだろ、あとクッキーも好きだろ」
持って来てやるよ、言いながら彼はキッチンに行ってしまった