第4章 束の間の幸せ
「おれ、絶対に治ってみせるよ!リリスは天才なんだろ!」
「どんな、辛い治療でも頑張るよ!!だからっ、、っ!」
目頭が熱くなり、胸がつかえる
「おれも頑張るからっっ!お前も頑張れっ!
2人で名医になって、たくさんの人を救おうぜ!」
「だから、、、っ泣くなっ!」
叫ぶように言いながら
この時、おれは自分が何を望んでいるか
ようやくはっきりと気付いた
おれは、、、、、
珀鉛病を治したい
医者になる夢を叶えたい
そして、何よりも、、、、
おれは生きたいッ!!
主人公は、おれの言葉を聞き何度も頷き、、、、
涙腺が壊れたみたいに、またボロボロと涙を零した
泣いてるのに少し微笑みながら、主人公がおれの頬に手を伸ばす
小さな指先が、頬に優しく押し当てられ何かを拭った
「ローも、、、泣いてるよ、、っ」
おれは知らずに泣いていた
気づいたら、いく筋も涙が溢れていた
「ばっ、、泣いてねーよっ!」
恥ずかしくなって、隠すようにゴシゴシと涙を服で拭く
ついでに涙と鼻水でぐちゃぐちゃの主人公の顔も拭ってやる
「フフフ、ロー、ありがとう、、」
天使は泣きながら、また笑った
未来なんて完全に諦めていたおれに何度でも希望を与えてくれる主人公
おれも、、、お前が大切だ
きっとこれは、いわゆる“初恋”だなんて簡単な気持ちじゃない
あの花のような笑顔を、何者からも守れるように、、、二度と主人公が悲しい思いなんてしなくていいように
おれは強くなりたい
心からそう思った
今はまだ、この気持ちを伝える事はできないけれど、、、、、
珀鉛病が治ったら、きっと、、、、