第4章 束の間の幸せ
「私ね、、、何もできなかった、、、。」
「ウェズンを助ける事も、おかあさんを手伝うことも。何もできなかったのっ!」
小さな呟くような声は、やがて叫ぶような声にかわっていく
「だからね、、、大切な人を助けられるように、、、医者になりたいの、っ、、力をつけたいっ、、、!」
「もう、、、もう、絶対に後悔したくないからっ、、、!」
せきを切ったように泣き叫ぶ
主人公の覚悟を知ってローは驚いた
「主人公、、、」
ポヤ〜としてる主人公にこんなに強い面があるなんて
それで、お前は医者になりたくてあんなに勉強してるのか
なんて、言葉をかけたらいいんだろうか、、、
ローが迷っていると、主人公はさらに続けた
その言葉に、おれは胸が握りつぶされたかと思った
「でもっ、私まだローの事も救えない、、っ!」
「ローのこと、すごく大切なのにっ、、!!救いたいのにっ、、!私に力がないから、、、おかあさんなら救えるのにっ、、、私は何も、、、何も、、、。
ロー、、、ごめんなさいっ、、、。」
主人公は遂にその場に崩れ落ち、膝をつき泣き出した
うわ〜んと大声を出して、ボロボロ涙を流し泣いている
「主人公、、、。」
おれは馬鹿みたいに、名前を呼ぶことしかできなかった
なんで、、、、
なんで、、、お前はおれの為に泣いてくれるんだよッ
初めて逢った時も今だって、、、
お前の方が、全然弱そうなのに、、、
どんだけ、お前は、、っ、、!!
「泣くなよっ!!!」
気づけば、おれは大声を出していた
主人公がビクリと一瞬止まる