第4章 束の間の幸せ
その言葉に主人公が傷ついたのがわると、反撃の糸口をみつけた3人はバカみたいに繰り返しはじめる
「病原菌〜!病原菌〜!」
主人公の蒼瞳から、ポタリと涙が落ちた
それを見て今度はローがキレた
ギロリと悪ガキどもを睨みつける
「いい加減にしろッ!!!ぶっ飛ばすぞ!」
大人達と対等に修羅場を渡ってきたローと、ただの島の悪ガキ
勝負は一瞬だった
ローのひと睨みで「うわ〜〜〜ん!」とワルガキ共は泣いて、呆気ないほどにすぐに退散していった
「大丈夫か?ほら、もう行ったぜ。」
「、、、、、、」
主人公は下を向いて顔を上げようとしない
グスン、グスンと鼻を啜っている
「木の実、拾いに行くんだろ?」
「、、、、、、。」
返事がない
はぁ、、、、ローはため息をつく
コイツこういうとこはホント、ガキだよな
「ほら。」
一向に歩き出そうとしない主人公に手を差し出すと、、、少しの間があった後
主人公は差し出されたそれを、ギュッと握った
手を繋ぎながら、二人でゆっくり森を歩く
「さっきさ、あいつらに怒ってくれて、、、その、、ありがとなっ」
(伝染らないよ!ローに謝って!)
自分の為に主人公が怒ってくれ、正直すごく嬉しかった
素直にお礼を言うのが恥ずかしくて、ついついぶっきらぼうになる
「私こそ、、、。怒ってくれて、ありがとう。」
振り向くと、ようやく顔を上げた主人公がローを見て言った
目尻には、まだ涙の跡が残ってはいたけれど、涙は止まったようだった
泣き止んだ、、な、、、
主人公の泣き顔に、おれは弱いらしい
コイツの涙を見たら、ギュウッと絞られたみたいに
胸の辺りが痛くなる
しかし、先程のクソガキに主人公が泣かされた時は、間違いなく怒りだった