第4章 束の間の幸せ
そして、しっかり勉強したあとは必ず主人公は全力で遊んだ
主人公はお母さんとの約束なの!とローを必ず遊びに誘う
主人公は天使みたいな容姿だが、意外と行動派だった
木にだってよじ登るし、湖にだって飛び込むし、ターザンみたいな真似事だってする
どんくさくてよく失敗もするけど、へこたれず何度だって挑戦する彼女を、ローは素直に可愛らしいと思った
「遊ぶ」というあまりにも子供らしい行動に、ローも最初は戸惑っていたが、時間が経つにつれフレバンスで友人と遊んでいた時の本来の子供らしい面を思い出すのに時間はそうかからなかった
何より、主人公と過ごす時間がローにとってはかけがえのない時間だった
特殊な生い立ちと環境のせいで、何もかも凍てつき冷え切っていた厳しい真冬のような心に、春の柔らかい陽が包み込み、、、、やがて、日々慎重に薄皮を剥ぐようにゆっくりと心が溶けていくのがわかった
主人公の周りだけ、まるで柔らかいものに包まれたみたいに、優しい時間が流れている、、、そんな気がした
どんくさくて、泣き虫だけど、本物の天使みたいに穢れない心の主人公
それでいて年齢にはそぐわない程、人の気持ちには敏感で大人びている
感受性が強く、優しすぎて弱い面もあり、守ってやらなければ、、、とローの本来のお兄さん気質も擽られた
この感情を何と呼ぶかはローにはまだわからなかったが、主人公の側にいると心が安らいだ
迫りくる白い肌さえ見なければ、、、