第15章 ウォーターセブン 中編
美しいとか会場が華やぐ等の主人公に対しての言葉は、もちろんお世辞だろう
しかし、お金を使える立場でない主人公にとって、無料の言葉には抗えない
、、、、、かなり、悩んだ結果
背に腹は代えられないという答えになった
「私がお役に立てるとは思えませんが、、、、お言葉に甘えてお借りします。」
主人公の出した答えに、カリファさんの目がキラリ、と輝く
「それでは早速!準備に取り掛かりましょう。」
と、いう経緯だったのだが、、、、
主人公は先程自分が言った言葉を、すでに後悔していた
準備室に行く間、すでに会場に到着したのであろう人にすれ違う
皆、主人公が想像していたより、ずっとずっと華やかにドレスアップしている
「カリファさん!ちょ、ちょっと、待ってください!」
「どうぞご遠慮なさらず、お使いください。全て取り揃えています。」
丁寧な言葉遣いとは裏腹に、見た目からは想像できない腕力でカリファさんは、試着室に主人公を引きずっていく
「でも、私ドレスなんて着たことないんです。やっぱり仮装が、」
「お任せください。完璧にコーディネートしてみせます!」
「そ、そういうことでじゃなくてですね。」
問答無用で衣装部屋に、放り込まれる
「さぁ!どれにしましょうか?」
テキパキとドレスを選び始めるカリファさんを止めることは、もう無理だった
カリファさんは次々と主人公の体にドレスを押しあてていき、ああでもないこうでもないとブツブツとひとり言を言っている
もう、されるがままだ
いったい何着目だろう、というところで
「これにしましょう!お似合いです!」
と、カリファさんが選んだのは、背中がざっくりと腰まで開いているドレスだった
背中のデザインはさることながら、
「私、無理です。こんな、、、」
む、胸が半分位は出るんじゃないかというデザインだ