第15章 ウォーターセブン 中編
というわけで、当日にみんなで仮装用の衣装を選びに行くことになったわけだったのだが
そこでばったりと、カリファさんに出会ってしまったのだ
「あら、皆さんおそろいで。いま、会場の最終チェックが終わったところです。あと一時間もすれば開場ですよ。」
そう言って腕元の時計を見たカリファさんは、たくさんの書類などを小脇に抱えている
秘書の仕事は大変そうだ
カリファさんはこちらを一瞥すると、メガネをクイッとあげた
どうやら、癖らしい
「みなさん、まだお着替えになっていないようですが。ドレスコードはご覧になりました?」
「見た見た。だから、これから仮装しようと思って来たんだよ。な。」
シャチの言葉うんうん、と頷きながら、ベポがウキウキした声でカリファさんに聞く
「あ、良い店があれば教えてよ。ぼく、吸血鬼とかに仮装したいなぁ。血を吸っちゃうぞ〜みたいなやつ。シャチとペンギンは?」
「オレは、女の子にモテそうな王子とかの仮装にしちゃおっかな〜。」
「おれは、動きやすい服ならなんでもいいな。」
「セクハラです!」
「「それだけで!?!?」」
それに、、、と、カリファさんがベポを見て付け加える
「すでにクマなのに、仮装が必要ですか。」
「な、なんか、すみません。」ズーーン
カリファさんにズバリ言われて、膝をついたベポに慌てて駆け寄る
ベポの吸血鬼
想像したら可愛らしすぎて、こんな時なのに思わず笑みが溢れる
「私はベポの吸血鬼、見てみたいわ。吸血鬼だったらマントを羽織って牙をつければ良いのかしら?ベポが嫌じゃなければ、私も真似して一緒にしてもいい?」
「うわ〜ん、主人公〜。」
主人公のその言葉に、全員が反応する
「主人公の吸血鬼か。そりゃ、ヤベェな。」
「ヤベェどころじゃねぇわ。会場パニックだわ。」
「え?え?そ、そんなに似合わないかしら。」ガーン
自分でも似合うとは思っているわけではなかったが、こうもはっきりシャチとペンギンに言われてしまえば、ちょっとどころか、かなりショックだ