第15章 ウォーターセブン 中編
―――やっと、見つけた
倒れる前には、白昼夢のようなものまで見た気がする
そして先程は、酷く恐ろしい夢
夢の内容はすでにぼんやりと思い出せない程なのに、、、、どちらもやけにリアルだったことだけ思い出せる
―――同じような夢を見た気がする、、、たしか小さな頃、、、、
「、、、ッ、、」
記憶の引き出しを探ってみようと試みたが、再び息ができなくなりそうで、主人公はそれ以上は考えない方が良いと判断した
そう、あれは夢・・・・・現実なわけない
誰だって怖い夢くらい見るものだし、大抵は時間が経てばすぐに忘れてしまう
現に主人公だってもう、なんとなくしか覚えていない
いくらリアルでも、たかが夢だ
「、、、主人公?」
ローの心配そうな声にハッとする
「もうどんな夢だったか、忘れちゃったわ。」
無理矢理に笑ったつもりだったが、うまく笑えていたかわからない
たかが、夢、、、
それなのにどうしてこんなに心がザワザワとするんだろう
「、、、顔色が悪い。熱は、、、」
そう言ってローの手が主人公の額辺りに伸びてきたので、彼が掌で熱を測ろうとしていることはすぐにわかった
体温計がなくても、直接触れたら大体の体温はわかる
ぐずる子供なんかを診る時、主人公もよくやる行為だ
たから、邪魔にならないようじっと大人しくした
しかし
ローは主人公に触れる直前に、眉間にしわを寄せてその手をぎゅっと握り、そのまま引っ込めてしまった
「熱がありそうなら、早めに言えよ。薬を調合してやる。」
不自然に手を引いたローの姿に勝手に傷ついたが、その声は酷く優しく主人公は困惑した
それになんだか
きちんと距離をとり座るローに、何故か妙によそよそしさを感じてしまう
―――気のせいよね、、、、