第15章 ウォーターセブン 中編
ハァ、ハァと大きく喘ぐような息をして主人公は目を覚ました
最初に視界に入ってきたのは、見慣れない天井だった
(、、、どこ、かしら?)
手足が冷たく、ゾクゾクと寒気がした
先程まで、とんでもなく怖い思いをしていたような気がする
―――夢?、、、、よね
どうやら記憶が混乱しているようだった
「起こして悪かった。」
「、、、え、、、?」
聞き慣れた声に主人公がゆっくりと振り向けば、ベッドの傍らに座っているローと目が合った
知らない場所に恐ろしい夢
1人だったらパニックになるところだったが、大好きなローがいてくれるという事実に主人公は心から安堵した
「、、、ロー、、」
「、、具合はどうだ?」
そう言いながら、ローが主人公の顔をそっと覗き込む
その顔は酷く心配そうで、不安げだ
「、、、私、なんで、、、」
寝てるのかしら、、、と、まだ完全に覚醒していない頭で考えてみる
「あ、、、」
すぐに事の顛末を思い出した
たしかガレーラカンパニーで船を見に行く途中で、突然に息ができなくなって倒れてしまったのだ
あれだけ苦しかったのに、肺が押しつぶされるような息苦しさはもう消えていて、今は息も随分しやすくなっている
――こないだ倒れたばかりなのに、私はまた迷惑をかけてしまったのね
「、、、ごめんなさい、私、また倒れたのね。」
「だめだ、まだ寝てろ。」
慌てて起きようとするのをローに制され、主人公は仕方なくまたベッドに横になる
なんてひ弱な体なんだろう
こんなことは今までなかったのに
大事な日なのに申し訳なくて、情けなくて、自分が嫌になる
「うなされていたようだが、、、」
心配そうにこちらを見つめるローは、どこか落ち着かない様子だ
小さな違和感を覚えつつも、質問に素直に頷く
「、、、怖い夢を見ていたの。」
「、、、夢?」