第3章 無力な少女
もっと彼のことが知りたい、、、
聞いても良いかな、、、?
その白い肌のこと
「ローは病気なの?」
彼は静かに珀鉛病を知っているかと聞き、私は正直に答えた
おかあさんがずっと研究していた事や、本でも読んだ事
フレバンスの悲劇という本の内容は、本当に信じられない程、悲しくて、、、、
ローはやっぱり、、、、
「おれ、珀鉛病なんだ。」
自嘲に歪められた表情が、彼が自ら望んで話したい内容でないとわかる
主人公の浮足だっていた気持ちが、一気に萎んでいく
当たり前だ、、、
私はなんて愚かなんだろう
ローの両手は、痛々しいほど強く握られていた
どんなに辛かっただろう
どんなに悲しかったろう
どれだけ多くを失ったのだろう
彼はずっと、傷つき続けているのだ
彼の苦しみは彼にしかわからない
さっき出逢ったばかりの私なんかが、口を出せる問題じゃないのだ
「、、、、、、。」
何も言えなかった
ごめんなさい、、と愚かな質問を謝りたかったが、それも違う気がした
だから、ローの手を握った
ローの手は先程とは違い、ドキリとする位に冷たい手だった
その冷たさは、彼の悲しい気持ちをそのまま表してるかのようで、、、
自分の温もりを少しでも彼に分け与えたくて、彼の手ごとそっと包み込んだ
私には、また何もできない
ローの力になりたいのに、何も、、、
無力で、ごめんなさい、、、
傷つけてごめんなさい
そう心の中で謝るしかできなかった