第3章 無力な少女
でも、おかあさんなら、、、、きっと治せる
自分の無力さが悔しくて、涙が溢れそうになるのを必死に堪え、笑った
「きっと、おかあさんが治してくれるよ。」
泣きたいのはローの方だ
私が泣いたら、優しい彼をまた傷つけてしまう
何もできないなら、せめて涙は流さまい
唇をグッと噛み締めた
沈黙の中、時間だけが流れた
傷ついた者同士が、身を寄せ合うように、、、その時、二人は誰より近い存在だった
世界から、息を潜めるように、、、ただ、ただ互いの存在だけを感じた
段々と体温が交じりあい、、、、冷たかったローの手も主人公と同じ温かさを取り戻していく
二人の手が一つになったみたいに溶け合うのが、心地よかった
ふと、握られた手が震えた
それからローが肩を震わせたかと思うと、ギュッと瞑られた彼の瞳からポタリと涙が落ちた
ポタリ、ポタリ
その涙は、まるで神聖なもののようで、、、、
主人公は思わず息を止めた
少しだけローの心に触れている、そんな気がした
ローの気持ちが痛いほどに伝わり、胸が苦しい
主人公自身も、もう涙を堪えることなんてできなかった
我慢していた涙が、次々に溢れる
ローはそれを見て、泣きながら微笑んでくれた
言葉なんていらなかった
ただただ、二人で泣き続けた