第14章 ウォーターセブン 前編⚠
そんなローの目を引くものがあった
それは、電伝虫位の大きさの木彫りのくまの置物
シルエットが実にベポによく似ている
腹の出具合なんか、ベポをモデルにしたんじゃないかと思う位そっくりだ
なかなかよくできてるな、と試しに手にとってみたら、、、、
途端に黄色い声が一段と大きくなった
買うのかなぁ?意外に可愛い〜、という声も同時にヒソヒソと聞こえる
「、、、、、。」
クソッ、と悪態を口の中でつきながら、手にとった小さいベポを再び棚に戻す
や〜ん、似合うのにぃ!とまたヒソヒソ声だ
ローの一挙一動に、何かしらの反応がついてくる
「、、、、、。」
―――今すぐにでも、出てェ、、、、
鬱陶しい視線に晒され数分も経ってないが、すでに手術をするより疲れた気がする
しかし
少し離れた場所では主人公が、わ〜と今にも声を出しそうなキラキラした顔で品物を眺めている
余程珍しいのか、見てるだけで幸せといった表情だ
そんな顔を見たら、まだ店を出るわけにはいかなかった
「見るだけじゃなくて、好きなもン買えよ。」
そう声をかけたが主人公は、困ったようにゆるゆると首を振るだけで、何も選ぼうとはしない
金のことを気にしているのか、はたまた気に入ったものがないのか、、、、、
ローが何か勝手に選んでやろうかとも思ったが、女に対してそんなことをしたことがないので、何を選べば良いかわからない
しかし、ここまで来たからには何か買ってやるのが船長義務だと言い訳して、ローは主人公が気に入りそうなものが何かないかと店内を見渡した
すると、宝飾品のきらびやかなショーケースが目に入る
ネックレスやブローチ、指輪なんかが品良く飾られている
宝石店ではないので高級品は当然ないが、小粒ながら宝石を使った品もあったし、ウォーターセブン特産の硝子を使っている品も多かった
飴玉みたいに色鮮やかな硝子玉やら宝石やらは、それなりに華やかでなかなかの品だ