第3章 無力な少女
ローと名乗った彼の顔には、ところどころ白くなっている部分があった
本で読んだ珀鉛病に似ていた
悲劇の街、フレバンス
彼はあそこから来たのだろうか、、、?
だから、、、だからこんなに傷ついた眼をしてるの、、?
目の前の少年が味わったであろう地獄を想像し、ギュッと胸が締め付けられた
少年を抱きしめて今すぐ「大丈夫!」だと、言いたいような気持ちになる
何故だか彼に、とても惹きつけられた
今まで子供の「お客様」だって、何人も来たのに、、、
こんな気持ちは初めてだった
だから思わず、言ってしまった
「お友達になりましょう!」
あの事件以来、村人の怒りに触れないように、身を潜めるように暮らしてきた主人公からしたら、よく言えたと思う
ローだって、驚いていた
勢いに任せて呆気にとられている彼を、強引に連れ出してしまった、、、
渋々だったが、彼は一緒に山鳩のヒナを見てくれた
信じられないほど、運動能力が高く素直に感心した
どんくさい自分を引き上げてくれた彼のちょっとした優しさが嬉しかった
挙げ句に自分の不注意で木から落ちてしまったのに、、、
本来なら体中で痛みを感じる筈の身体は、しっかりとローの腕に抱えられていた
「おい!」
「大丈夫か?」
ローが自分に、心配そうに声をかけてる
ローの顔には擦り傷があった
自分を庇ってくれたときについたのだろう
慌てて謝る私に、彼は言った
「これくらい、なんともねーよ!」
きっとあちこち痛い筈だ
彼の優しさにまた涙が溢れ、泣きながら笑った
「本当に、ありがとう」
「そ、それより!主人公はどんくせーんだな。」
そういえば!
「名前、呼んでくれたよね?」
思わずニヤけてしまってるだろう
落ちた時も、呼んでくれた
「ばっ、お前がどんくさいからだろ!」
照れてるんだろうか?
どうしよう、、、すごく可愛い、、、、
年上なのに、そんな風に思ってしまう