第14章 ウォーターセブン 前編⚠
❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇
「、、、ロー!見て!あんなに大きなブルがいるわ!」
前にいる主人公が子供のように声をはずませ、勢いよく振り返る
その蒼い瞳は見たことないほどに、輝いている
「キングブルは、もっとでけぇ。俺達の船くらいはある。」
「すごい!見れるかしら。」
ソワソワと頬を赤らめ周りをキョロキョロする主人公は、そんな彼女を見て少し口元を緩めるローには気づかない
見たこともないキングブルを懸命に探している
「そんな大きさのブルは海にしかいねェ。」
「そうなのね。残念だわ。」
そう言いながら、彼女の顔は全然残念そうじゃない
すぐさま次の興味があるものを見つけ、ことあるごとにローの名前を呼び、その透き通った蒼い瞳をキラキラとさせながら他愛もない景色に感動している
シャチとペンギンの悪巧みにより、わざと主人公と二人きりにされ最初は本気でバラしてやろうかと思ったが、、、、
―――あいつ等に感謝だな
船での主人公に対してのローの態度は、傍から見ても酷かったのだろう
そんなローの態度にシャチ達3人は不安を覚えたに違いない
シャチ、ペンギン、ベポ、全員が主人公を仲間に加えたいと思っているのは明白だ
きっとヤツ等は単純に、ローと主人公が二人で話しでもすれば万事解決だと思いついたに違いない
―――そんな、単純なもんじゃねェんだがな
しかし、ローもこのままで良いと思っていたわけではない
だからあえて、シャチ達の悪巧みにのってみたのだ
ローと主人公、二人の過去を知らないシャチ達の思惑は的外れではあったが、結果的には間違いではなかった