第14章 ウォーターセブン 前編⚠
「だ、だったら、せめてもっと安い服で良いから。」
修道服が目立つというなら、古着でも何でも良い
お金がない自分には分布相応だ
返せるアテだってまったくない
「似合ってるから、いいじゃねぇか。」
「、、、は?」
小声でローに必死に訴えるが、彼は無表情のままさらりとびっくりするような事を言った
そして、狼狽える主人公を残しさっさと会計を済ませてしまった
自分がコーディネートした服を一式買い上げてもらい、上機嫌な店員さんに言うわけにもいかず、、、、結局、主人公は先程まで着ていた服が入った袋を受け取り、新しい服に身を包まれたまま店の外に出た
「ありがとうございました〜!」
元気な店員さんは、二人が店を出てしばらく経つまで見送ってくれている
店にはもう一つ出入り口があり、そちらは歩いて街を散策できるそうだ
ローを見上げて主人公は言った
「あ、あの、ロー。たくさんありがとう。」
「何度も言うが、あの服じゃ目立つ。」
だから、気にするなと言われてる気がした
海軍に狙われている以上、船長であるローにそう言われるなら黙って従うべきだろう
申し訳ないと思うのに、主人公は同時に甘苦しさに襲われていた
真新しい服は着心地は最高のはずなのに、何故かとてもこそばゆい
「本当にありがとう。」
「しつけぇな。」
そう言いながらも、ローは少し照れてるように見えた
それから二人で並んで歩き、いくつかのお店に立ち寄った
石鹸やタオルなどの日用品を買いながら、他愛もない話をして店を巡っていく
船でみんなで使うものなのに、ローは主人公の好きな匂いの石鹸を選ばせてくれたし、他の品も基本主人公の選ぶもので良いと言ってくれた
理由はこうだ
「いつもシャチやペンギンが適当に選んで買ってるのを使ってるからな。お前が選ぶ方が確かだろ。」
そう言われると、任されているようで嬉しくて俄然張り切ってしまう