第14章 ウォーターセブン 前編⚠
事実、主人公は修道服しか持っていない
まったく同じデザインの修道服で、今着ているものと洗い替えの2枚のみだ
あとは下着を数枚と夜着のワンピースのみ、、、もともと持ち物がかなり少なかった主人公だったが海軍の船に乗り込むためにさらに少なくしたという経緯がある
ローの船に乗ってからこまめに洗濯はしていたが、ローからしたらいつも同じ服を着ていて不衛生だと思われたのかもしれない
医師として失格だと思われたのかしら、それとも、、、、、
悶々と考えを巡らせ、ずーんと落ちこんでいる主人公にローは言った
その顔は少し愉快そうだ
「その格好だと目立つんだよ。余計なこと気にせず好きなのを選んどけ。」
「でも、、、」
そうは言われても、はいそうですか、というわけにはいかない
しかし、今の服が目立つとローに言われてしまえば、それだけで迷惑をかけているような気がして申し訳なく思うのも事実だ
でも、お金もないし、、、
「さぁさぁ、こちらにどうぞ〜!」
そうこうしてる内に、あれよあれよと店員さんは主人公を試着室に連れ込んでしまう
「あ、あの私ほんとに、、、」
大丈夫ですから、と続ける暇もなく元気な店員さんは手も話も止まらない
「あんな、かっこいい彼氏さん羨ましいです!!美男美女でお似合いですね〜!」
か、彼氏!?
思わず目を白黒させしてしまう
「ち、違います、違います!か、彼氏とかでは、、」
間違いを慌てて否定するも、店員さんはさらにとんでもない勘違いをし感嘆の声を上げた
「あら〜旦那様ですか!ますます羨ましいですわ!もしかしてウォーターセブンには新婚旅行に来られのかしら!」
「、、、なっ!!」
「、、ブッ!!」
―――し、新婚旅行!?
ローにも絶対に聞こえていたのだろう、試着室の外から盛大に取り乱すローの声が聞こえた