第14章 ウォーターセブン 前編⚠
水上マーケットから少し離れ、別の水路に入ってみれば、今度は左右にまるで壁のようにズラリと店が立ち並んでいた
色とりどりの看板が目を引くこの通りは、どうやら商店街らしい
「丁度いい。次は服だな。」
そう言ったローは、服屋を探しているようだ
長い船の上での生活だ
食料品だけでなく、もちろん服などの日用品も上陸した際に手に入れておかなければならない
食料品の事しか気にしていなかった主人公は、慌てて船での足りないものを思い浮かべて見た
石鹸が少なくなってきてたわね、、、あとタオルも数枚買ってもいいか後でローに聞いてみよう、、、、
主人公があれこれ考えている内に、ローは目当ての店をみつけたようだ
「丁度いい。あそこに入るぞ。」
そう言って、店の下にヤガラ船を停める
見ると水路からそのまま石造りの階段を数段上がれば、すぐに店に入れるような便利な造りとなっている
さすが水の都だと感心してしまう
―――ローは何を買うのかしら?
ローがどんな服を買うかを見てみたいけど、流石に主人公が一緒に行くのは駄目だろう
下着など人に見られたくない品だってあるはずだ
大人しくヤガラ船で待っていようと思っていた主人公だったのに、先に船を降りたローからは思いがけない言葉が降ってきた
「おい、行くぞ。」
そう言ってローは、さっさと階段を登り洒落たアンティーク調の店の扉を開く
本当に一緒に行って良いものかと迷ったが、ローがそう言ってくれたので主人公も慌ててあとに続いて入店した
正直とても嬉しい
足取りもつい軽くなってしまう