第14章 ウォーターセブン 前編⚠
ローは見ていないようで、主人公を見ていたという事だろうか
「そ、そんなことないわ。みんな優しいし、楽しく過ごさせてもらってるわよ。」
それは、事実だ
ただ、、、、
主人公がローやみんなの迷惑になっていないだろうか、少しでも役に立てているのだろうかと、いつも気にしているのもまた事実だ
主人公が手伝えているといえば、今のところ食事作り位で、それすらも料理人ではない主人公が作る料理は所詮は素人レベルのもの、、、
今日だって、前のめりすぎて空回りばかりだった
取り繕うように言えば、ローはローで余計な事を言ってしまったというような顔をしていた
今日の失態を思い出し落ち込みそうになる主人公に、彼は諦めたように小さくため息を1つついた
そして再び視線を逸らしながら彼は言った
「お前は、、、お前が思っている以上に、よくやってる。」
ローのあまりにも意外な言葉に、今度は主人公が目を丸くする番だった
「、、、ロー?」
「ほんとに?」
憎まれているのをわかっていたので、ローからそんな風に言ってもらえるなんて信じられなかった
嬉しいと思うより戸惑いの方が大きくて、思わず確認してしまう
「ああ。」
視線を合わせてくれることはなかったが、はっきりとそう言ったローの表情が、先程の言葉は決して嘘ではないと充分に主人公に伝えてくれていた
今度は喜んでいいのか、驚いていいのかわからなくなり、かろうじて出た言葉はありふれたもので、、、
「あ、ありがとう。」
「いや、、、、。」
船に乗り込む前と同様に、また二人は不自然に黙り込んでしまった
しかし、今のローと主人公を取り巻く空気は明らかに変わっていた
そんな二人を知ってか知らずか、ヤガラブルだけがニーニー!と無邪気に鳴いた