第14章 ウォーターセブン 前編⚠
「うわ〜!!キャプテ〜ン!!主人公〜!」
「え!?ベポ、待って!」
主人公が慌てて呼び止めるが、もう遅い
あまりの勢いのスタートダッシュにベポは船の上で転がりながら叫んでいる
そして、ベポ達のヤガラブルはあっという間に小さくなってしまった
「また後でね〜!キャプテンは主人公に優しくしなきゃダメだよ〜!!」
だよ〜だよ〜、、、、とベポの微かなこだまが聞こえる中、取り残されたのは当然ローと主人公の二人きりだ
「、、、、、。」
「、、、、、。」
ど、どうしよう、、、
二人の間をかなり気まずい空気が流れていった
「あいつら!バラす!」
そう言って、うそぶくローの表情は伺い知れない
でも、彼が怒っているのは明らかだ
みんなはローと主人公がほとんど話さないのを知っている
きっとシャチ達は、ローと主人公が打ち解けていないから、少しでも話す機会を、、、と気を遣ってくれたのだろう
しかし、打ち解けていないという点では決して間違っていないのだが、そもそもお互いが望まないことには打ち解けようがない
ローは主人公を信用してなければ馴れ合うつもりなんてないのだ
だから船の上でもローはほとんど主人公と関わりを持とうとしなかったし、主人公も諦めていたのに、、、、、
こんな状態で、二人だけ取り残されるというのは、、、、正直かなり気まずい
ヤガラをもう一匹頼むべきだろうか
そこで主人公は重大なことを思い出す
そうだった、、、、、
私、1ベリーも持っていない、、、、、
お金は全て病院に寄付してきたのだった
「も、もう一匹、出すかい?」
悲壮な顔をした主人公と、黙り込んで不穏な空気を漂わすローに、店主がたまらずといった感じで声をかけてくれる
とても有り難い申し出ではあったが、どちらにしてもヤガラブルの運転に自信がない主人公は、やはり残った方が賢明だろう