第14章 ウォーターセブン 前編⚠
「本当にありがとう!今回のお代はいいからね!」
みんなで店主の厚意を有り難く受け取った
ヤガラは3台、二人乗りが2台と一人乗りが1台用意してある
ベポと主人公、シャチとペンギン、そしてきっとローが1人で乗るのだろう
「よし!じゃあぼくは後ろに乗るから、主人公は前に乗りなよ。」
そう言って張り切って船に乗り込もうとするベポを、店主が慌てた声で止める
「あ〜ダメダメ!お客さん!お客さんの体重なら一人乗りだよ。この子が行きたいっていうから出すけど無理はさせたくない。」
ブルに対しての配慮しか見られない店主の言葉に、ベポがガックリと膝をつく
「お、重くて、すみません、、、、。」
ペンギンとシャチはこの状況に爆笑している
「しょうがねェ。ペンギンが俺と一緒に乗れ。主人公はシャチとだ。」
ひとしきり笑った二人は、ローのその言葉に顔を見合わせたかと思うと口の端をニンマリと上げた
「あ〜あ〜ベポ残念だったな。」
「そんな可哀想なお前に、ペンギン様が水水饅頭を奢ってやろう。」
「じゃ、俺は水水肉を奢ってやるよ。」
「二人とも、ホントに?」
そう言いながらシャチとペンギンは、顔を輝かせたベポを一人乗り船にギュウギュウと押し込んだ
「本当だって。だから、俺等は3人で仲良く飯食おうぜ。」
含みのある言い方に、ローがハッとして声を上げる
「ちょっと待て!お前等!」
二人はローの言葉を無視し、満足気に頷きあうとすかさず船に乗り込んでしまう
「いくぞペンギン!」
「おう!」
「ってことでキャプテン!!3時間後にガレーラカンパニーで!」
「遅れてもオレら全然気にしないッスからね!!」
シャチとペンギンは笑顔で親指を立てそう言うやいなや、風のように飛び出してしまった
ベポのヤガラも「ニー!」と嬉しそうな声を上げ、続いて後を追う