第14章 ウォーターセブン 前編⚠
「ありがとう!あんた、すごいな!!助かったよ!」
店主は、丁寧にお礼を言ってくれた
「おい、どうしてわかった?」
ローが訝しげな顔で、主人公に問う
でも、どうしてと言われても上手く答えられない
頭にはっきりと聞こえただなんて言ったら、ローにだって言われるだろう
―――幻聴が聞こえるなんて、重症だ、、、、
よく考えなくてもブルの言葉がわかるわけない
きっと気のせいに決まってる
「ぐ、偶然よ。なんとなくそんな気がしただけ。」
さも何でもないように振る舞って言うと、ベポ、ペンギン、シャチはなるほどと頷いた
「主人公は医者だからな。」
「きっと、表情なんかでわかったんだろう。」
「主人公は優しいお医者さんだからね!」
褒めてくれるのは素直に嬉しいが、きっとシャチが言うようにたまたまブルの表情でわかっただけだろう
そうに違いないと主人公が自分を納得させていると、トゲを抜いてもらった子が主人公の手に嬉しそうに顔を擦り付けてきた
「ニー!ニー!」
「まだ痛い?」
そう言って、一応傷跡を見せてもらったが治療の必要はないようでホッとする
「ニー!ニー!」
その子が嬉しそうな様子はわかるが、もう声は聞こえない
その事に安心して、主人公もその子の顔を撫でてやった
「お!やっぱりこの人を乗せたいんだな!」
そう言って店主は、再びその子の背に船を取り付ける
今度はその子も、大人しく船を乗せられていた
やっぱり言葉はわからなくても、仕草などで通じあえるのだ
気にしないようにしなきゃ、、、と、気持ちを切り替える
こんなことじゃ、また迷惑をかけちゃう