第14章 ウォーターセブン 前編⚠
「主人公?」
「どうした?」
シャチとペンギンが不思議そうな顔をしている
「ねぇ、、、何か聞こえない?」
問いかけるも、二人はそろってわからないという顔をした
現にベポとロー、店主にだってその声は聞こえていないようだ
周りは豊富な水が水路を流れる音が、絶え間なく聞こえている
こんな状況なので、きっと自分の聞き間違いなんだろうと思う
でも、、、、、
「、、、、、。」
ローだって一体コイツは何を言ってるんだ、という怪訝そうな顔で主人公を見ているのに、、、、声はまだ微かにだが確かに聞こえていて、、、
聞こえるというより、、、これは
頭の中、、、?
主人公は耳ではなく、頭に集中してみる
その時、声がはっきりと響いた気がした
「、、、この子、背中が痛いって、、、何か刺さってるみたいだから見てほしい、、、って。」
「あ、あんたブルの言葉がわかるのかね!?」
―――私ったら何を言ってるの
「わかりません。、、、でも、なんだかそんな気がして、、。」
何かの病気による幻聴だろうか
頭の中に聞こえた声をそのまま言葉にしてみたが、他の人からすれば気味が悪いだけだ
自分でも突拍子もない事を言ったのに、店主は主人公の言葉を疑うでもなくその子の背中を念入りに見始めた
きっと店主にとってこの子達はただの商売道具ではなく、家族のように大切な存在なのだろう
その子も今度は大人しく店主に身を預けている
「ああ!!あった!!、、、よし!抜いてやるからな!」
そう言ってこちらに差し出された店主の指には、木片のトゲがつままれていた
「きっと劣化した船のが刺さっちまってたんだな。気づいてやれなくて悪かったなぁ。」
ヤガラブルの頭を店主が撫でてやると、その子はニーニー!と嬉しそうな顔をして店主の顔をベロンと舐めた