第14章 ウォーターセブン 前編⚠
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「、、ッ、、ハッ、、」
ローは小さく呻いてから、己の掌に吐き出された白い体液を見下ろした
間違いなく自分が排出したものだったが、ドロドロとした粘着質なそれは酷く汚らしくローは思わず舌打ちしてしまう
――まるで今の気持ちを表してるようだ
自然な生理現象であり、健全な男なら当然の行為だ
しかし、その「健全な行為」の直後だというのに爽快感などとは程遠く、ローの気持ちは益々鬱々となっただけだった
―――クソッ
原因はわかっていた
主人公をこの手で辱めた、その夜のことを夢に見たせいだ
いや、、、彼女がこの船にいるという現実か
主人公がこの船に乗ってから、はや10日
その間ローは彼女を極力遠ざけていた
冷たく接している自覚はあった
主人公はといえば、最初はなんとかローに話しかけようと試みてはいたが、ローがことごとく冷たくあしらったせいだろう、最近ではローに話しかけてくることもなくなった
馴れ合う気などない、彼女の目にはそう映っているのかもしれない
実際は、、、、主人公に対してどのように接して良いかわからない、という苦々しい現実だった
『、、、もしまた裏切った時は、覚悟しておけ。』
そう伝えた時の、彼女の顔が頭にこびりついて離れない
主人公の透き通った蒼い瞳が、ローを真っ直ぐに見つめ、、、、今にも壊れそうなガラス細工のように傷ついて揺れた
これほどまでに彼女に執着している自分がいるのに、また傷つけてしまった
彼女を憎いと思ってしまう自分を止められない
もう手放すなんてできやしない癖に、、、、
自分の不甲斐なさに、知らず眉間に皺がよる
主人公を『奴隷』のように扱う気なんてない
かと言って『仲間』としても認めていない
憎んでいるのに惹かれているなんて、口が裂けても言えるわけがなかった
外からは微かに主人公の笑い声が聞こえる
きっとベポ達と談笑してるのだろう
「、、、クソッ、、」
己に向かってに今一度、強く呟いた