第3章 無力な少女
そんな主人公を、リリスは心配した
無理もないか、、、
今日もしょんぼりと、下を向いてばかりの主人公の肩をそっと抱いた
「主人公、、、元気をだして。」
「わたし、何もできなかった」
グスンと鼻をすする
「いいえ。そんなことないわ。」
「ご飯作ったりしかできなかったもん。」
「ウェズンは主人公と話すだけで癒やされたと思うわ」
「そんなこと、、、ないよ、、」
だって、私はいつもウェズンから話を聞いてばかりだったもん
私の方こそ、ウェズンにお世話になったのに、、、、
思い出しては、涙がポタポタ落ちる
今は何を言っても無駄、、か、、、
リリスはため息をついた
本当は自分と同じ道は反対だったけど、、、、、悲しそうな主人公を見たら、自然と口をついて出た
「じゃあ、主人公が救いたい人を救えるように、医師になるのはどうかしら?」
「!?」
「優しくて強いあなたなら、きっとなれるわ。」
リリスはニッコリ笑って、主人公のおでこにキスをした
パッと顔をあげた主人公にリリスは続けた
「ただ、1つ約束して。子供のときはほんの一瞬なの。あなたは、瞬く間に大きくなるわ。あなたはまだ子供よ。「今」をたくさん楽しんでほしいの。だから、いっぱい遊ぶことも忘れないで。」
私が、、医師に、、
おかあさんみたいに、誰かを救う医師に、、、、
なれるかな、、、、
なりたいっ、、!
主人公は、コクンと大きく頷いた
おかあさんも、にっこりと笑ってくれた
“夢”ができた、主人公の貪欲さは凄まじかった
次の日から医学書を片っ端から読み漁った
少しでも救える力を身に着けたくて
少しでもおかあさんを助けれるように
リリスも、たくさんの医学書を与えてくれた
今、自分にできることを精一杯やろう
たくさんの人を救えるような
そんな医師になりたい
ウェズンの事を思い出す度に、強い力に変わっていった