第13章 一進一退
ローはちらりと視線を主人公に寄越すと、さらに言葉を続けた
「わからないことがあれば、コイツ等に聞け。」
顎で示された先には、シャチ、ベポ、ペンギンがいる
「それって、つまり、、、!」
「よっしゃあ!」
「やったぁ!」
大きな歓声が同時に上がった
「やったね!主人公!」
そう言いながらベポにギュウギュウと抱きしめられる
戸惑いながらシャチとペンギンを見れば、二人は揃ってニコニコしていた
いや、ローの方を見ながらニヤニヤと言ったほうが正しいかもしれない
「歓迎するぜ、主人公!ったく、うちのキャプテンは素直じゃねぇから紛らわしいのなんのって、、、はい!冗談ッス!」
ローに睨まれたペンギンは焦り顔だ
「なんだかんだ理由つけてっけど、キャプテンの許可が降りたんだよ!」
と、シャチは破顔して言った
「え、でも、、、」
仲間には認めないとはっきり言われたのだ
許可が降りたと言われても、倒れる前のやり取りを思い出さずにはいられない
『、、、、船には乗せてやる。お前の望む『奴隷』としてな。』
彼はそう言ったが、、、、本当は私を見るのも嫌な筈だ
主人公だけが戸惑っている状況に、ベポは主人公の肩を軽く揺すりながらもどかしそうに言った
「もう!もし主人公が役に立つなら、キャプテンは仲間に認めるって言ってるんだよ!」
仲間に認める?ローが?私を?
頭の中を疑問ばかりが埋め尽くす
みんなの勘違いではないだろうか
でも、、、、ローはベポの言葉を否定しなかった
彼の意図が掴めない
「あの、、、。」
恐る恐るローに聞いてみる
「なんだ?」
表情は不機嫌そうだが主人公が思ってるより彼は怒ってはいないようだ
「本当に、、、本当に私がこの船に乗ってもいいの?」