第13章 一進一退
10日前、、、、
主人公はベッドの上で目覚めた
気を失った時の事は覚えていた
もちろん、直前のやり取りも、、、、
主人公はまた、ローを怒らせてしまったのだ
倒れた原因は過労だったこと
ローから『ゆっくり、休ませてやれ。』と言われたベポ達は、できるだけ静かに過ごし、また主人公が目が覚めたときに一人では可哀想だと、誰かが交代で側にいてくれたということ
そしてその間に、ローが点滴やら注射やら色々と主人公の治療をしてくれたということ
それらはベポ、シャチ、ペンギンが競うように我先にと教えてくれた
聞けば主人公は、まるまる一日眠っていたらしい
迷惑をかけた上に倒れたのだとわかり、落ち込む間もなくローは主人公にこう言った
「ひとつはっきりさせておくが、俺はコイツを仲間とは認めてねェ。」
鋭い視線が主人公を捉える
お前なんて信用してない――そんな眼だった
大丈夫、驚かないわ、、、、
だって、ローの本心を知っている
『俺は、やっぱりお前が憎い。』
倒れる直前に聞いた言葉
あれは、聞き間違いなどでは決してない
ローに問われ、主人公は自ら言ってしまったのだ
あなたの『奴隷』だからと、、、
本当の気持ちを隠す為に出た言葉だったが、つまりそういう意味でローの側に居たいと言っているようなものだ
一体ローはどう思っただろう
きっと情欲に溺れた淫猥な女だと、そう思っただろう
こんな私が『仲間』と呼ばれるわけがない
そして、実際、、、、そんな歪で不確かな繋がりでも良いから、ローの側に居たいと思っているのも事実なのだ
もう救いようがない
「何言ってんだよ、キャプテン!主人公はもう仲間だろ??」
「主人公は海軍に追われてるんスよ?!」
「今更、あの島に帰れっていうのかよ!?そりゃ、あんまりだ!」
シャチ、ペンギン、ベポがすかさず抗議の声をあげるのを見て、ローは続けた
「、、、早とちりすんな。仲間とは認めてねェが、あいにく人手不足だ。船に乗りたいなら乗せてやる。働きたいなら勝手に働けばいい。」