第13章 一進一退
「ええ、タウロスさんからよ。ほら、ベポのこともかいてあるわ。え〜っと、、、『毛むくじゃらの航海士!船の調子はバツグンにいいだろ!!最高にカスタムしてやってるからな!良い旅しろよコノヤロー!』、、、、ですって。」
フフっと笑って、文面どおりを伝えると、どれどれとベポも手紙を覗き込んできた
「ほんとだ〜。主人公!あの船大工のおっさんすごいんだよ!この船、見違えるほど早くなったんだ!!海軍の船にビューって追いついたんだから!」
興奮気味にベポが、海軍との攻防戦の時の事を教えてくれる
ベポの力説によると、あの時すぐに海軍の船に追いつけたのは、タウロスさんが船をカスタムしてくれたおかげらしい
「じゃあ、返事にはしっかりとお礼を書いておくわね。」
「うん!!最高の仕事しやがってコノヤロー!って書いといてよ。」
「ベポったら。」
二人で一緒にたくさん笑った
こんなに笑うのは久しぶりな気がする
でも、、、、、心からは笑えていないのが、自分でもわかる
気持ちが暗く沈みかけ、慌ててニコニコ顔のベポを見る
「あ、あとこれ。ウォーターセブンに着いたら、この手紙をガレーラカンパニーのアイス、、バーグさん?っていう人に渡せって。なんの手紙かは書いてないんだけど、、、。」
手紙に入っていた、もう一通の封筒をベポに渡す
ガレーラカンパニーはタウロスさんの古巣だ
きっと昔の仲間に手紙を書いたのだろう
「悪いんだけど洗濯物を干すのがまだ途中なの。これをローに渡してくれる?」
「わかった、渡してくるよ!」
素直なベポがドタドタと甲板を走る姿を見送る
ごめんね、、、ベポ
主人公は心の中で謝りながら、そっとため息をついた
ローと話すのは、まだちょっと勇気がいる、、、、
主人公がハートの海賊団と共に過ごすようになって、はや10日が過ぎようとしていた