第13章 一進一退
だから―――
『理由』が必要だった
主人公を自分の手元に置いておく為の『理由』が
彼女が仲間にしてほしいと言うのならば、仲間にだってしてやるつもりだった
いや、、、、本当に望んでいる答えは違う―――
暗くざらついたままの気持ちで、ローは彼女に詰め寄った
目の前の主人公の口から、はっきりと聞きたかった
過去を忘れる事はできねェ
だが、、、彼女がもし10年前のことを悔いているのならば、、、、
ひと言、俺の傍に居たい『理由』を言ってくれたならば、、、、、
彼女を信じたいと思った
許せなくとも、その言葉を信じたいと
そして、時間はかかるかもしれないが
―――いつか許せる日さえ来るのでは、、、、とローは思ったのだ
しかし、彼女の反応は全く違ったものだった
ローが問えば問うほど、彼女の蒼い瞳は翳っていく
それに不満が募り更に追い詰めた
彼女に向けて出る言葉は、厳しい言葉ばかりだ
『過去の贖罪のつもりだったのか?』
『それとも他に目的があったのか?!』
『違うわ、、!!私は、、、』
苦しそうに歪められた主人公の蒼い瞳を見ると、ローの胸は嫌な音を立てて軋んだ
―――違う、そんな顔をさせたいんじゃねェ
どうして、こんな言葉しか出てこない
目の前で今にも泣きそうな彼女を、こんなにも抱きしめたいと思ってるのに
―――俺は、、、お前を、、、
言葉のかわりに、焦れるようにその唇を求めようとした時
彼女ははっきりとこう言った
『あなたの奴隷だから』、、、と
頼りなげに目を伏せてしまった主人公の真意はわからない
本心なのかもしれねェし、違うのかもしれない
ただ、そう言われた事がショックだった