第13章 一進一退
嫌な沈黙がしばらく続いたあと、、、
ボソリと呟かれたローの言葉に、主人公は驚いた
「、、、そんなに俺は頼りねェかよ。」
そんなこと、思ってない
ブンブンと首を横にふる
何故ローはそんな風に言うのだろう
「じゃあ、何故言わなかった!?」
「え?、、、」
何を、、、、と思うくらいに、ローのその言葉を理解するには少し時間がかかった
どうやら彼は、主人公が海軍と交わした取引についての事を言ってるらしかった
ロー達を見逃すかわり、主人公は抵抗せず海軍に大人しくついていく、、、
それを何故言わなかったのか、と彼は聞いているのだ
だって、あれは、、、、
そもそも主人公の問題であって、ローを頼ること自体おかしいことだ
それなのにどうやったらそんな誤解に繋がるのか、、、主人公は慌てて否定した
「ローが頼りないなんて思ってないわ!言わなかったのは、私の問題だからよ。巻き込みたくなかったの。」
「お前の問題だと!?ふざけんなッ!俺が海軍に狙われた地点で、俺の問題になってるんだよ!」
「でも、、、!」
反論しようとした主人公の言葉を待たずに、ローは焦れたように一歩距離を詰めてきた
そして、一つ一つ確認するかのようにローは続けた
「、、俺はお前に言った筈だ。助けてやる、と。」
見下ろしてくる視線は、怒ってはいたが真剣なもので主人公は息を呑んでローを見上げた
「二度もだ。それなのにお前は俺に言おうとしなかった。、、、、それは何故だ?」
「それは、、、、」
やはり彼のプライドを傷つけてしまったのだろうか
ローは憎い相手にも手を差し伸べてくれた
それを主人公は無下に振り払ったのだ
巻き込みたくなかったと言ってはみても、結果的にはそれ以上の迷惑をかけている
彼が怒るのも無理はない
「、、、、ごめんなさい。」
「だから謝んな!!」
今度こそ、彼は大きな声を出した