第13章 一進一退
そして彼は感じなくても良い責任を感じて、わざわざ主人公を助けにきてくれたのだ
途端に気持ちは萎んでいき、湧き上がったのは申し訳なさだ
「、、、ごめんなさい。」
「生憎だがお前が思ってるほど俺達は弱くもねぇし、お前に守ってもらうほど落ちぶれちゃいねェよ。」
放たれた言葉に、主人公の行動がローのプライドを傷つけてしまったのだと気づく
懸賞金がついているローにとっては、海軍に狙われるのなんてきっと日常だったのかもしれない
誰に頼ることなく、今までだって自分で対処してきたのだろう
それなのに、主人公の独りよがりな行動によって結果的にはローに迷惑をかけただけで終わってしまった
しかも、今回の事でロー達に対して海軍の目はさらに厳しさを増したというおまけ付きだ
主人公は力なくうなだれた
謝るしかできない
「、、、、ごめんなさ「いちいち謝ンじゃねェ。」
イライラした声で遮られ、思わず肩が揺れる
ローが怖いわけではなかったが、怒らせてしまったのかと思うと反射的にビクリと身を強張らせてしまう
主人公の様子を見て、ローが小さな舌打ちをし頭をガシガシとかいた
クソッと一言、呟いてから彼は言葉を続けた
「、、、、謝ってほしいわけじゃねェ。」
「、、、、、、。」
謝罪でなければなんなのか、、、、
彼は何故こんなにもピリピリしているのか、、、
自分が原因なのは明らかなのにローの思考が読めず、主人公は黙り込むしか術はなかった
そんな主人公を見て、ローは短い嘆息を吐く
彼自身もまた深く考え込みながら、言葉を探しているようだった
嫌な沈黙だけが二人の間を流れていった