第13章 一進一退
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それからの事はまさに、あっという間だった
「まさか主人公が、本当に仲間になるなんてな〜!まだ、なんか信じらんねェよ。」
「なんか、このボロ船も主人公が乗っただけで華やいで見えるな!なんかイイ匂いまでするし。」
「ね、オレの言った通りだったでしょ〜。」
はしゃいでるシャチとペンギン、それから得意気に語るベポに囲まれても、まだ主人公には実感がまるで沸いてこなかった
つい先程まで、海軍船の上で見えない未来に不安を抱いていたのに、、、、
あれから、モモンガ中将がこちらを攻撃をしてくるような事はなかった
『それでも私は、やはり行けません!』
モモンガ中将は、そう言った主人公を見てひとつため息をつくと「貴女に万が一でも怪我をさせると、私の首が飛びます。」と言って、片手を上げた
こちらに向いていた銃口が一斉に下ろされ、続いて砲台もその向きをかえていく
予想に反しての行動だった
驚いている主人公を他所に、それを見たローはシャチ達に「船を出せ。」と支持をした
「でも海軍の奴等、いいんスか?不意打ちって事も、、、。」
「あの様子だと大丈夫だ。もう、用はねェ。ほおっておけ。」
心配するシャチに、ローは帽子を深く被りながらそう言った
握られていた手も、その時にはとっくに離されていた
「ベポ!」
「アイアイ!任せて!」
ローの声にベポが大きく舵を切ると、ロー達の船はゆっくりと大きく方向をかえ、やがて針路を定めると波を切ってゆっくりと進み始めた
主人公と海軍船との距離は見る間に広がっていくが、モモンガ中将をはじめ海兵達に大きな動きはない
どうやら本当に、主人公を行かせてくれるようだった
―――まさか聞いてくれるなんて、、、