第13章 一進一退
黙り込んでしまったモモンガ中将は、もしかしたら理由をも知っているのかもしれない
――何か知っているのなら、教えてほしい
そう言いかけた主人公の思いも虚しく、モモンガ中将から続けられた言葉はこうだった
「貴女がこのままハートの海賊団と行くと言うならば、私はそれを上層部へ報告しなければならない。」
彼の瞳が鋭利な光を放つ
主人公は、その言葉の意味がすぐにわかった
途端に緊張が走り、思わずゴクリと喉を鳴らす
モモンガ中将は、ロー達もまた追われる立場となると、そう言いたいのだ
主人公のせいで、、、、
そして、それでも行くというのか?その覚悟はあるのか?と、問うているのだ
彼はきっと、肉体的な強さだけでなく、人心掌握にも長けているのだろう
力ずくでなくても、どうすれば人に言う事を聞かせられるのかをよくわかっている
現に、そんな風に言われたら、、、
主人公は考えずにはいられない
―――私が一緒だと、ロー達に迷惑がかかってしまう
これでは、最初と一緒だわ、、、、そう考えて、つい俯きそうになる
そんな主人公の手に、触れてきたのはローだった
迷うようにそっと触れたかと思うと、主人公の手を握るローの手にギュッと力がこもる
昨夜と同じように握られたその手は、とても暖かくて、、、まるで、大丈夫だと言われているようだった
――― ロー、、、
その温もりに勇気づけられるように、主人公は俯きかけた顔をしっかりと上げた
――この選択が正しいかなんてわからない
――でも、きっと後悔はしない
「それでも私は、やはり行けません!」
はっきりとモモンガ中将にそう言うと、ボソリと後ろで確かにローの声がした
「、、、よく言った。」