第3章 無力な少女
リリスは日昼夜、特効薬の開発に時間を費やしたが、なかなか糸口を見つけることができなかった
現場を離れてから随分たってるから、私の知らない新しい薬がたくさん使われてるわね、、、
もう少し設備が充実してれば、、、
感染者が一人また一人と増える中、なかなかできない特効薬にしびれを切らした村人の怒りの矛先はついに、ウェズンに向いた
「あの男が病を持ち込んだんだ!」
「星型の赤い痣があるぞ!悪魔みたいな奴だッ!」
「あの男が、全ての元凶だ!」
村人は主人公の家に押しかけてきた
「男を出せっ!」
「殺してやるっ!」
「顔が赤い悪魔め!」
「違うわ!あれは、ワインポート母斑といって生まれつきの痣よ!ほくろと同じなの!そんな人は世の中には、たくさんいるのよ!」
リリスは懸命に説明した
しかし、人間とは自分達の見たことがないものは恐れ畏怖してしまう
「うそだ!あんなやつ見たことないぞ!」
「あれが、伝染る病気なんじゃないか!」
「引きずり出せっ!」
ウェズンはベッドから引きずり出され、家の外に出されてしまう
「おじさん、やめてよ!ウェズンはまた体調がよくないのよっ!」
主人公は縋り付いて、止めようとしたが、どけっ!と突き飛ばされてしまう
強く地面に放り出された
「主人公!!」
慌てて、リリスが主人公を抱き起こす
それでも主人公は、懸命にウェズンにしがみついた
「ウェズン!」
「な〜に、俺ならもう大丈夫だ、2人の治療のおかげだな。もう、すっかり、治っちまったよ。」
ウェズンはヨロヨロしながら、村人に従った
「嘘だよ!ウェズン!!まだ熱だってあるのに!」
今日だって、食事がほとんど食べれなかったのに!
どうして、そんな嘘をっ!?
「うるさいっ!家に入ってろ!」
また、引き剥がされて、地面に突き飛ばされてしまう
「おかあさん!ウェズンが連れて行かれちゃう!」
主人公は必死に母に助けを求めた