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星の舟【ONE PIECE】

第12章   矛盾  




すぐに激しい後悔がローを襲った



―――どうして気付けなかったッ!!




いつもの冷静さを欠き、海軍の動向も把握してないとは軽率だったと言わざるを得ない

ローは己の愚かさを痛感し、ギリリと奥歯を噛み締めた



しかし、心のどこかで安心している自分がいた

他人に言われるまでもない

ローにもわかっていた




少なくとも今の主人公は、金の為に人を裏切るような女ではないという事は、、、

わかっていたのに、認めたくなくて目を背けていた結果がこれだ



本当は、、、、、

とうに自覚せざるを得なくなっていた




―――俺はアイツを、、、、




主人公を絶対に許せないと思いながら、それでも彼女を、、、、



―――そう、自分は再び主人公に惹かれているのだ




それなのに、その気持ちから目を背けた

ローのプライドにかけ、それを認めるわけにはいかなかったから



認めてしまえば最後、彼女を、、、、主人公を二度と手放せないとわかっていた

彼女がローを拒否しても、どんなに傷つけても、泣かせても、、、、きっと自分は彼女を手放せないだろう




それならば、、、、この島で彼女は生きれば良いと思ったのだ

ローとは二度と交わる事のない人生を、彼女は歩めば良いと、、、、



しかし彼女を失って初めて、自分の思いに気がついた




―――俺は、何をやってる!?

―――なんでアイツを行かせたッ!



主人公を憎む気持ち

主人公に惹かれている気持ち



その相反する2つの気持ちは、ロー自身にもコントロールする事ができない

彼女を傷つけたり奪おうとする者がいれば許さない

そのくせ、いつか自分は彼女を殺してしまうかもしれない

矛盾するその気持ちは、きっとこの先ローをずっと苦しめるだろう

行き着く先は彼女の死か、それとも我が身の破滅か、そのどちらかだとわかっている



しかし、たとえ破滅であっても、、、、



既にローは彼女を手放せないところまできてしまっていたのだ



何故なら怒り、憎しみ、失望が重く渦巻く中、それ以上に大きな声で心が叫ぶのだ




主人公が欲しいッ!、、、と



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