第12章 矛盾
「そんな、、、、」
ベポが、絞り出すように言った
「あの子が初めて自分からこうしたい!と強く望んだんだ!だから、私は、、、。もう一度言うぞ!あの子は、決して金の為に動くような子じゃない!」
ローの手が、院長の胸元から離れた
シャチには、その手が微かに震えているように見えた
そして院長は、主人公が給与のほとんどを病院や教会に寄付しているという事や、主人公が街の人にどれだけ愛されているのかを語った
「君達はハートの海賊団だろ?私でも知ってるくらいだ。君達は何かと新聞を騒がしてるからな。おそらく主人公は知らなかったんだ。君達が海軍にそうやすやすと捕まるわけがない強い海賊だとは、、、。いや、あの子なら君達が強かろうが弱かろうが関係ないな。きっと知ってても、同じ事をしただろう。」
優しい子なんだ、、、と、最後に院長は涙を流した
「、、、キャプテン、これ、、、。」
ペンギンが何か言いたげな顔で、ローにある物を手渡した
それは、一通の手紙
封筒の宛名には、遠慮がちな小さな字で、、、ローと書いてある
ローは何を考えて良いのかわからないといった複雑な表情で、その手紙を受け取り、そしてゆっくりと開いた
それを見たローは、、、
すぐに、手紙をグシャリと強く握り締め、そして叫んだ
「、、、バカ野郎がっ!!」
怒りか悲しみか、、、手紙を握り締める手は今度こそわなわなと震えていた