第12章 矛盾
そのローの言葉に今まで沈黙を貫いていた院長が、もう我慢ならないとばかりに声を荒げた
「なんてことを言うんだ!あの子はな、、、あの子は!」
拳を握り締め、怒りも露わに彼は叫んだ
「君達を守る為に、海軍と行ったんだぞ!!」
――――――!!
全員が驚愕に目を見開いた
「、、、、それは、一体どういう事だ?」
ローの表情が虚をつかれたものから、みるみる険しくなっていく
「おい!どういう事かって聞いてんだ!説明しろ!!」
ローは声を荒げ、院長の胸ぐらを掴みあげた
院長の言葉にもちろん驚いたがシャチ達だが、それ以上にローが、、、あのローが、このように動揺している事に驚いた
キャプテンが、ここまで焦るなんて、、、
ローに胸ぐらを掴まれたままでも、院長は怒りを携えた声のまま言った
「あの子の名誉の為に言うがな。主人公は決して金の為なんかに行ったんじゃないぞ!海軍があの子を引き抜きに来ていたのは確かだ。しかし、あの子は絶対に行かないと断っていたんだ。」
「そんな事は知っている!アイツが俺達を守ってとは、どういう事だと聞いてる!」
「キャプテン、、、。」
院長はまだ迷っている口調だったが、、
「すまん、主人公。」と、言ったあと、意を決したようだった
「あの子は言ってたよ。君らと一緒にいるとこを海軍見られてしまったと。それで海軍は君達を捕らえると、あの子に言ったんだ。」
「まさか、、、アイツは、、、」
「、、、そうだ、君達を見逃す代わりに、主人公は海軍に抵抗しないと、、、そう取引したんだよ。きっと全ては海軍の策略だったのだろう。あいつらはあの子の優しさを利用したんだ!私は止めた!でもあの子は、、、大切な人の為に行くと、、、。」