第12章 矛盾
いつものローなら、戦闘要員にならねェだとか、役に立たねェ奴はいらねェだとか、ローなりの理由が明確にあるのだが、今回のローは駄目だとしか言わない
確かに、見るからに主人公は戦闘要員にはならないだろう
料理の腕だって、医療技術だって、必要ないのならそうベポに言えばいいのに、ローはそうは言わない
とにかく、駄目だの一点張りだ
ベポが納得しないのも、あれでは仕方ない
「キャプテンも、なんであんなに頑ななんだろーな?主人公が行かねーって言うのはわかるけど、キャプテンにとっては悪い話じゃねーのに。」
ペンギンは首を傾げて、不思議そうだ
以前からローは手術などする際に手が足りねェと、よくボヤいていたのをペンギンは知っている
確かにオペオペの実の能力は、どんな難しい手術でも可能にできる能力だ
ただし、手術にはかなりの集中力が必要とされるし、その分、能力者が疲労して体力を著しく奪われるというデメリットがある
だから、ローができるだけ集中しやすい環境にできるよう、ペンギン達が手伝ってはいた
しかし、医学などかじったこともない彼らでは所詮素人の範囲でしかなく、かえってローの足手まといになった事も少なくはない
もちろん海賊なので、他の海賊から金品を強奪する
しかし、ローが医師として稼ぐお金は、ハートの海賊団の重要な財源だ
だから、医師である主人公を仲間に加えてメリットはあっても、デメリットは無い筈なのに、、、
そのくせ、ペンギン達が出港準備を終わらせ主人公のところに行ってくる、とローに告げると、彼は思いつめたように「、、、俺も行く。」と言ったのだ