第12章 矛盾
―――俺は主人公を憎んでいる
―――それは絶対に変わらない真実だ
だから手酷く陵辱したのだ
受け入れ方を知らなかった狭い肉洞にローの形を覚え込ませ、狂気じみた欲望を何度もぶつけた
何度も乱暴に抱き、彼女を泣かせ、辱めた
しかし、ローの気が晴れることはなかった
むしろ抱く度に、渇望に似た飢餓感が募る一方だった
そんなものは、しばらく女を抱いてなかったからに過ぎない
ただの肉欲だ
そう自分に言い訳しながら、溺れるように主人公を何度も抱き潰した
この島に来てから、、、、正確には主人公に出会ってから、ローはいつものように冷静ではいられない
シャチ達にも見抜かれる程、ローらしからぬ行動ばかりだった
俺は一体、何をしているんだ
思い通りにならないロー自身の心に、いっそ主人公を殺してやろうかとも思った
犯すだけでは到底足らないのだ
滑らかなその白い肌から無遠慮に手を突き入れて、控えめな音を立てている彼女の心臓を引きずり出したい、、、、
暗い欲望が、確かにローの中で蠢いていた
彼女の心臓はきっと儚く、小さく、柔らかいだろう
その脈打つ温かな心臓をローの掌に閉じ込めて、ひと思いに握り潰してしまいたい、、、
そう思ったのも一度や二度ではない
だから、ひたとローを見つめる蒼い瞳に、まじりけのない真っ直ぐさを感じても、小さな肩を震わせて涙する姿に、言いようのない感情が湧き上がっても、、、、そんなものは関係ない
主人公の金色の細い髪や甘い匂い、どこか幼さを残した柔らかい笑顔に、過去の二人を思い出したとしても、それらは全てまやかしの思い出に過ぎない
日に日に強くなるその感情に、ローは気が付かないフリをした
しかし、不可解な思いはやがて苛立ちに変わり、最後には抜けない棘のようにジリジリとロー自身を苦しめた
そしてまた、その苛立ちをぶつけるように主人公を散々に陵辱する、、、、
悪循環だった
しかし、復讐する為に陵辱した女に動揺させられるなんて決して認めたくはなかった
いや、認めるわけにはいかなかった
復讐する者とされる者
二人の間には、それしかない筈なのだから