第11章 忍び寄る闇 ⚠
ゆっくりと、、、ローの大きな手が主人公の頬に触れ、そのまま親指でそっと涙を拭ってくれる
主人公は信じられない気持ちで目を閉じ、その手に頬を寄せた
たった、、、、
たったそれだけで、とても満たされた気持ちになる
いつまでもそうしていたいと思ったが、そのまま長い指で顎を掬い取られ、上を向かされた主人公にローの顔が近づいた
二人の吐息が絡んだかと思うと
「、、、ッ、、。」
あ、、、、と、思う間もなく、唇に柔らかいものが触れた
軽く合わされた唇は、とても優しいものだった
単なる皮膚の接触でもなく、礼拝堂での奪うような口づけでもない
相手を慈しむような、そんな優しい口づけ
まるで、10年前の口づけのよう
もしかしたら、ローも覚えていてくれているのではないかと錯覚しそうになるくらいの甘い触れ合いに、主人公は身を震わせた
そのまま、おでこを擦り合わすように密着しながら、彼から啄むような口づけが何度も落とされる
それらは幾度も繰り返す毎に深くなり、やがてローの舌が窺うよう主人公の口内に滑り込んできた
今まで、情事の際に口づけを与えられた事はない
経験のない主人公は、礼拝堂で荒々しく口内を奪われた事を思い出してしまい、一瞬身を固くしてしまう
それを感じてか、ローが主人公の頭を優しくかき抱き、髪を梳くように何度も撫でてくれた
まるで、ローから大丈夫だ、と言われてるようで、、、、
主人公は再び身を任せた
ローの熱い舌で唇や歯列、そして舌のつけ根まで丁寧に辿られていく
「、、ん、、、ッ、、」
敏感な部分にローの舌を淫らに擦り付けられると、痺れるような甘い愉悦が生まれた
角度を変え、何度も唇を重ねていく