第11章 忍び寄る闇 ⚠
俯いていても、、、、ローが主人公を見つめているのがわかった
心臓が口から飛び出そうなほどに、うるさく鳴った
掴んだ手を振りほどかれることはなかったが、、、、
ローはそれから長い間何も言わなかった
沈黙だけが流れる中、段々と頭が冷静になる
私は
なんて事を
言ってしまったんだろう
沈黙に耐えきれなくなって、ついには彼の服を掴んでいた手から力が抜けた
小さな恩を振りかざして、抱いてほしいなんて、、、
なんて浅ましいの、、、
彼の表情はもうわからない
きっと呆れた顔をしているか、嫌悪感も顕に私を見ているのだろう
神に仕える身でありながら、なんてふしだらな女だと、そう思われたに違いない
身の程知らずもいいとこだ
あまりに恥ずかしくて、惨めで、愚かで、、、
涙が次々に溢れ、主人公は弱々しく両手で顔を覆った
これ以上、惨めな姿をローに見られたくなかった
―――言うんじゃなかった、、、、
今すぐ目の前から消えてしまいたかった
今にも崩れ落ちそうになった主人公の背中にそっと手が回されたかと思うと、ぐいと引き寄せられた
見た目よりずっと逞しい腕に、すっぽりと閉じ込められる
消毒液と潮の香りの服に顔を押し付けられ、困惑した
密着する身体が、どちらのものか分からない鼓動を伝えてくる
しばらくして、ようやく
ローに抱きしめられているのだとわかった
「、、、、、、。」
ローは何も言わなかった
おそるおそる、震える手で主人公も彼の背中に手を伸ばす
広くて逞しいローの背中に手を回すと、一瞬ビクリとした後、掻き抱く腕にさらに力が込められた
それが、、、、
ローの返事だとわかり、、、
先ほどの涙とは、違う意味の涙がまた溢れた
腰がしなり息苦しい程の抱擁だったが、力を緩めてほしいなんて思わない
―――ロー、、、、
主人公は嗚咽を堪えながら、ローの胸に顔を埋めた