第11章 忍び寄る闇 ⚠
「奴等がいるという事は、ハートの海賊団船長、トラファルガー・ローもこの島にいる、、、。」
彼の目が鋭く光った
「いません!!いないわ、そんな人!!」
首を横に振りながら、明らかに動揺する主人公を見て中将は小さくため息をついた
「落ち着いて下さい。貴女を責めてるわけではありません。今回の我々の目的は奴等ではない。」
「では、、、」
見逃してくれる、、、のだろうか?
主人公が期待を込めた瞳で見上げると、中将は鋭い視線を投げかけた
「、、、我々は海軍です。海賊を取り締まる義務があります。」
「そんな!!彼らは何もしてないわ!!」
むしろ、自分を暴漢から助けてくれたのに!
必死の言葉も虚しく、言葉はすぐに遮られる
「何もしてなくても、トラファルガー・ローには手配書が出ています。」
「、、、、、!」
言葉に詰まった主人公に、しかし、と彼は静かに言葉を続けた
「ドクター主人公。、、、貴女の行動次第では、私は奴等を見なかった、、、と。そういう事にもできます。」
「、、、え、、?」
―――それって、つまり、、、、、
中将の言葉を理解するなり、体がゾクリと震えた
「こんな方法を取ることを、どうかお許しください。しかし、私は貴女を乱暴にお連れしたくはない。今は信じていただけないでしょうが、我々は貴女の味方なのです。」
つまり、無駄な抵抗はせず大人しく海軍本部について来い、、、そういう事だった
涙ぐみそうになるのを、奥歯を噛んでぐっと我慢する
これ以上、目の前の人物に弱みを見せたくない
言い返したくても、何も、、、何もそれ以上言えなかった
そんな主人公を見て、意外にも中将は一瞬だけ申し訳なさそうな顔をした
「、、、我々は、西の港に船を停めてます。荷物など人が必要なら手配します。、、、いつでも、貴女をお待ちしてますので。」
「、、、、、。」