第11章 忍び寄る闇 ⚠
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遠浅の海の上には見事な月
海は穏やかに凪いでいた
普段は使われない港に、ひっそりと停められている船がロー達の船だ
島の入江は深く切り込んでいて、船を隠すには格好の場所
流石に海賊旗はたたまれていて、ひと目では海賊船には見えない
海軍達と違う港で良かったと、心底思う
船の下まで近づいてみたら、甲板からこちらを見下ろしている誰かがいた
ローだった、、、
「、、、、お前、、!」
ローは少し驚いた顔をしたが、すぐにこちらに手を差し出す仕草をした
”ROOM"
“シャンブルズ”
「、、、あ、ッ!」
主人公が驚く間もなく、あっと言う間に景色が入れ替わり、気づくと船の上に立っていた
そういえば、ローは能力者だったわ、、、
前に船から落ちかけたところを助けてくれたのを思い出す
何度体験しても、この不思議な力には慣れそうにない
「、、、一体、何の用だ?」
ローは決して主人公と視線を合わせる事なく、低い声で言った
「あの、、、明日にはこの島を出るって、シャチ達から聞いて、、、。」
「、、、ああ。」
またも低い声で、そっけなく言われる
視線も船のデッキに落としたままだ
昨日、教会に来た時も彼は怒っていた
原因は未だにわからないが怒らせたのは間違いなく主人公らしく、酷いこともされた
でも、ローは謝罪もしてくれた
では、やはり海軍から助けてやる、と言った彼の申し出を断ってしまった事を、まだ怒ってるのだろうか、、、
「だから、最後に話をしたくて、、、、。」
「、、、、生憎だが、シャチとペンギンは不在だ。島での最後の夜だからな、、、楽しんでるんだろ。ベポはしばらく川魚が食べれなくなるって、食いだめしに山にこもってるぜ。」
だから船には俺しかいねェよ、残念だったな、そう言うとローは顔まで背けてしまった
「、、、そう。」
ローは主人公が、最後にシャチ達に会いに来たと思ったらしい
勇気を出して話をしたいと言ったつもりだったが、そんな風に言われてしまえばローに会いに来たとは言えなくなってしまう
やはり彼は怒っているらしい