第11章 忍び寄る闇 ⚠
あとはいつもの冷静さもどこへやら、感情に任せて教会をあとにするしかなかった
チッ、全くアイツは何考えてやがる
こっちがせっかく助け舟を出してやったのに!
海軍本部に連れて行かれて、無事に帰れるって本気で思ってんなら頭ン中がお花畑だなっ!!
ま、せいぜい後になって困ればいいさ
―――俺が知ったことかッ!
さんざん心の中で悪態をつき、イライラしながら船に帰ると、ベポが船の上から手をブンブン振り回しているのが見えた
「あ〜!キャプテン!やっと帰ってきた!」
「お!キャプテンおかえり!修理屋のおっさん来てるぜ。何でも、大事な話があるって言ってっけど。」
「キャプテンが帰らないと話せないって、おっさん神妙な顔して待ってたんだよ。」
「、、、すぐに行く。」
ただ事ではなさそうだ
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「あー、聞いてくれ。」
ようやく揃ったキャプテンをはじめクルー全員の姿を確認してから、、、修理屋はおもむろに口を開いた
話したいことがあるのだと、わざわざクルー全員を集めての事だった
修理道具も既にまとめて、項垂れた様子のタウロスの深刻そうな物言いに、ローを始めクルー全員がゴクリと息を飲んだ
悪い予感しかなかった
「な、なんだよ、オッサン。、、まさか、、、。」
「、、、、おい、嘘だろ、、、。」
タウロスは盛大なため息をついた
「、、、、非常に残念なんだがな、、、実は、この船、、、」
原因不明だと徹底的にタウロスが船を見てくれていたのを、ローをはじめ全員が知っていた
その合間に立て付けが悪いドアや開かなくなった引き出しなど、細かな修理の仕事を見ても、体格からは想像もつかない程に、タウロスの仕事は繊細で美しい完璧なものだった
腕が確かなのは、それらの修理を見てればわかる
ガレーラカンパニーの職長だった船大工が、何日も時間をかけて見てくれたのだ
誰もが、最悪な事を想像した
「そんな、、、。」
ベポは泣きそうになり、シャチとペンギンは唇を噛み締め帽子を深く被り直した
ローは拳を強く握りしめた
―――くそッ、、、、直らなかったのか
そんな皆の様子を見てから、タウロスが口を開いた