第11章 忍び寄る闇 ⚠
「まぁ、、、お前にできる事は、せいぜい逃げ回る位しかできねェってわけだな。」
主人公に視線をやると、再び青褪めた顔で項垂れた
そして、そうね、、、と、小さく呟いた
そんな姿を見たら、思わず口をついて言葉が出た
「、、、、助けて、、、やらなくもねぇ、、。」
「ロー、、?」
驚いたように彼女が俺を見上げた
船の事が解決していない中、海軍とやり合うには分が悪いが、自分が負ける事はない
中将さえ片付けてしまえば、それ以外はいくら数がいようが全く問題はない
コイツが俺に、助けて欲しい、、と、そう言うなら考えてやらなくもない
「、、、、、、。」
俺を見つめる主人公の瞳が、どことなく潤んでいるように見える
「、、、いいぜ、、、言えよ、、。」
―――さっき疑っちまったからな、仕方ねェ、、、
無意識に、心の中で理由を探した
他にどんな方法を考えたって、彼女だけで海軍から逃げ切れるわけはないのだから
彼女が再び口を開いたので、てっきり、、、「助けて。」と言うのかと思ったら、、、
「、、、ありがとう!でも、私は大丈夫よ!」
と、彼女はニッコリ笑った
「、、、、、、。」
「とりあえず、あと3日はあるし、逃げ切れる方法も考えてみるわ。」
「、、、、お前、状況が本当にわかってんのか?」
「最悪、海軍本部に行くしかないみたいね。とりあえずさっきの人達では話にならないみたいだし。上層部?って人達にきちんと話を聞いてくるわ。」
そう言って、彼女は再びニッコリと笑った
とびきりの笑顔だ
さっきまで今にも震えて泣き出しそうだったのに、もうその片鱗は微塵も伺えない
そればかりか
「あ、そういえば、今朝薬を取りに来たタウロスさんが、昼からロー達の船を見に行くって言ってたわよ。なんだか大事な話もあるって言ってたわ。」
「私も今から急いで調合しないといけない薬があるの。」
ほら、早く船に行かないと、、、、と、促される
まるで、早く帰って、、、と言わんばかりの勢いだ
差し出した手をあっさりと振り払われる形になり、行き場のない感情につい声を荒げた
「、、、チッ、、、勝手にしろ!」