第11章 忍び寄る闇 ⚠
有無を言わさぬ相手の返答に、彼女は空いた口が塞がらないようだったが、、、
先ほどのやり取りの二の舞になるとわかっているのか、主人公はもはや肯定も否定もしなかった
『、、、ロー、お願いだから、隠れていてね。』
もしかしたら、自分がいるので早くに話を切り上げたかったのかもしれない
海軍に見つかれば、手配書付きの海賊を匿っていたという噂が立ち、この街での彼女の信頼も損なうことになるのだろうから
それ以外に、彼女が俺を庇う理由はない、、、
態度を軟化させた彼女の様子を見て、海軍も納得したのだろう
しばらくいくつかのやり取りをした後、、、、
主人公はようやく扉を閉めることに成功したようだった
それほど長い時間のやり取りではなかったにも関わらず、彼女はすっかり疲弊していた
振り向いた時、只でさえ白い主人公の顔は病人のように青褪めていた
「、、、厄介なもんに、目ェつけられちまったみたいだな。」
「、、、一体何がなんだか、、、。」
本当に理由がわからないのだろう、力なく呟いたその声も弱々しいものだった
「、、、、海軍は今、優秀な医者をかき集めてるって噂だ。」
「、、、医者を?」
「何でも、政府専用の新しい研究所を立ち上げてるって話だ。」
そんな噂をローは各地で聞いていた
どこに行っても似たりよったりの内容なんだから、事実なのだろう
違うのは、政府御用達の研究施設だとか、天竜人専門の医師団だとか、、、そんな些末な違いだけだ
「、、、でも、どうして私なのかしら、、、。」
「何か、思い当たる事はねェのか、、。」
「思い当たる事なんて、、、。」
しばし、項垂れたまま考えていた主人公は、急に思いついたように声を上げた
「、あ、、、、そういえば、、、、。」