第11章 忍び寄る闇 ⚠
『、、、もし、あの頃に戻れたなら、、、、』
有り得もしない話まで、口をついて出ちまった
主人公はもともと、俺の事なんて何とも思ってはいなかったのに
だから、あっさりと裏切られたのに
もしも、、、なんて、考えるだけ無駄だというのに
いくつもの理由を並べ立てても、、、、いつものように冷静に考える事なんてできやしなかった
目の前の彼女を見ていたら、どうしようもなく苦しくて、、、
思わず呟いていた
『俺は、、、、、』
俺は、、、、
あの時、一体何を言おうとしたんだ、、、、
ドン、ドン、ドン!!
そんな事を考える間もなく、急かすかのように、更にドアが強く叩かれる
「、、、ロー、お願いだから、隠れていてね。」
主人公は傷ついた瞳のまま、視線を合わせる事なく静かにそう告げると、扉を開ける為に俺に背を向けた
「、、、、ッ」
そんな彼女の小さな背中を見て、何か言うべきだと思った
しかし、結局俺は、、、、何も言葉を紡ぐ事はできなかった
主人公が扉をそっと開けると、声だけで相手を簡単に威圧してしまうような鋭い声が礼拝堂に大きく響き渡った
「私は、海軍本部、中将、モモンガであります!!」
扉の向こうには、海軍中将だと名乗る屈強な男とともに、大勢の海兵の気配も感じ取れた
てっきり自分を捕らえに海軍が来たのかと思ったが、、、、それは完全な杞憂だったらしい
奴らが用があるのは、自分にではなく主人公にだった
疑いの眼差しを向けた際の、彼女の傷ついた顔が頭をちらつく
―――クソッ、、!
奴らの目的が自分ではないとわかったところで、、、自分にとってまずい状況なのは変わらない
船が壊れている今、中将クラスに見つかりやり合うのは分が悪い
ローは結局、先ほど主人公が言ったように気配を隠すしかなかった