第10章 罪の対価 ⚠
まさか、ローに謝られるなんて、、、
なんだかとても落ち着かない
しかし、びっくりしたおかげで、気付けば涙も止まっていた
彼からはいつもの押しつぶされるような圧迫感はまるでなく、まるで昔のローのような、そんな錯覚すら覚えてしまう
主人公が服を整える間も、ローは見えないように違う方向を向いてくれていた
「、、、、もう、大丈夫。」
服を整えた後、彼の背中にそう告げると、ローはゆっくりとこちらを振り返った
改めてローと向き合う形になり、緊張してしまう
実際、主人公は戸惑っていた
てっきり、あのまま、、、、強引に身体を繋げられるのかと思った
神様の目の前で、、、、
もし、最後までされていたら、主人公は二度とこの場に立つ事はできなかっただろう
でもローは、止めてくれた
確かに耐え難い行為ではあったが、その事に対しては謝罪もしてくれた、、、
ローの考えてる事がわからない
残酷な行為を強いたかと思えば、悲痛な迄の面持ちで優しく触れてくる
憎まれているとわかっていても、その度に主人公はローの気まぐれに見せる優しさを拾い集めずにはいられなかった
そして浅ましくも、その優しさに意味をつけたがってしまう
どれだけ涙を流しても、昔と変わらないローを見つけてしまうと胸が喜びに震える
何かを言いたいのに、言うべきなのに、、、、何も言葉が出てこない
何も言い出せず黙り込んで、主人公は結局、視線を床に落とした
奇妙な沈黙だけが充分に辺りを満たした頃、ローが口を開いた
静かな声だった
「、、、もし、あの頃に戻れたなら、、、」
先程まで主人公が考えていた事だ、、、
ローも同じ事を考えているの、、、?
そう思うと、痛い程に心臓が脈を打った