第10章 罪の対価 ⚠
主人公がローに対して、こんな風に逆らったのは初めてだった
今までどんな命令にも、彼女は健気にもローに従っていた
―――全ては、、、あの男の為ってワケか、、、、、
「、、、いい度胸じゃねェか。」
自分でも、ゾッとするような声が出た
「本気で、アイツに取り入ろうって事か?あァ?!」
「何の事を言っているの?!私の事は何て言っても構わないけど、アサドを侮辱するのは許さないわ。」
―――、、、それ程までに、、、、ッ!
「、、、許さないだと?!言える立場かよッ!」
どうしようもなくイライラし、近くの椅子を力任せに蹴り倒す
派手な音を立て、椅子が転がるように吹っ飛び粉々になった
「、、キャッ、、」
主人公は椅子の残骸を哀しそうに見つめた後、瞬きを一つしてこちらを見上げる
「、、、取り消して。」
怒りを込めた瞳で、ローを見据えながら主人公は言った
強い瞳に見つめられ、、、、ローは既視感を覚えて、眉を顰めた
昔も、、、、主人公がこんな風に怒ったところを見たことがある、、、
あれはそう、、、、主人公がローといつも一緒にいた時
島のクソガキ共と森で出くわし、クソガキ共はローの白い肌を見て病気だとはやし立てた
その時も彼女は、酷く怒ったのだ
つい先程まで、自分がいじめられてベソをかいていた癖に、、、、クソガキ共がローの事を罵った途端、彼女は声を大にしてクソガキ共に言った
『ローに謝って!』
幼い彼女は、その小さな身体のどこにそんな激情を抱えていたのかと思うほどに、蒼い瞳に強い意志を宿し怒っていた
そしてローは、自分の為に怒ってくれた主人公を見てどうしようもなく胸が熱くなり、、、、、自分もまたこの小さな少女を守りたいと、、、、そう思ったのだ
幼い頃の、、あの時の記憶がローの中で鮮明に思い出される