第10章 罪の対価 ⚠
ローには全く気がついていない様子で、主人公は透き通った声で聖書の言葉を紡いでいる
ここにいる奴ら全員が静まり返り、彼女の言葉に静かに耳を傾けている
柔らかな、耳に心地よい声だった
辺りを見回してみると、熱心な信者が大半のようだが、、、、皆が目を閉じ祈る中、男女問わずうっとりと主人公の姿を見つめている者も多い
中には教会に来るには相応しくない、ねっとりとした視線を送っている輩もいるようだ
改めて見ても、確かに主人公は美しかった
雪のように白い肌に、くっきりとした蒼い瞳
瞳は決して珍しくはない色なのに、昔と変わらず海に沈んだ宝石のようにキラキラと美しかった
誰にも分け隔たりなく接し、控えめな慈愛に満ちた微笑みを向けている
誰しもがホッとするような、春の日向のような雰囲気、、、、それらは昔からあまり変わってない
変わったといえば、、、、
首元高くまであるグレーの修道服を身に纏っていても、美しい曲線を描く若々しい肢体は隠しようがない
主人公がそれらを身につけていると、決して暴くことができない雰囲気を醸し出しストイック、、、というより、寧ろ酷く扇情的だった
その姿を暴いてみたい、、、邪な気持ちを持っている男なら主人公の姿を見て一度は考える事だろう
そう、、、ロー自身も含めて
―――一体、何人の男にこの姿を見られているのやら、、、、、
そう思った矢先、また一人、若い男が主人公に微笑みかけられ赤く俯いたのが目に入り、ローは思わず舌打ちをした
だが、、、、
誰も想像はできないだろう、、、
ローによって、堕とされた彼女がベッドの中ではどんなに淫らで美しい恥態を晒しているのかを
知っているのは、自分だけ、、、、
そう思えば、自然と口元が緩まずにはいられない
――そう、、、アレは俺のモンだ
――その金色の髪の毛1本から、しなやかな身体も、澄んだ声もすぐに流す涙も、、、、
――アイツは全てを俺に捧げた
――命さえも、、、俺のモンだ
―――心、、、以外は、、、―――
「、、、、ッ!」
―――クソっ!!何を考えてる、、、ッ!!