第10章 罪の対価 ⚠
「シスター?」
声を掛けられ、ハッと我にかえった
いけない、もうすぐ礼拝の時間だったわ、、、
「す、すみません。すぐに用意します。」
すぐに頭を切り替えて、礼拝の準備を始める
集まってくれた人の為に、主人公が神の御前で祈りを捧げるのだ
本来なら礼拝を執り行うのは神父様の役目なのだが、神父様が亡くなってからは取り敢えず、、、と言うことで、主人公がその役目を担っている
新しい神父様を派遣してくれるように以前から教会に申し出てはいるのだが、人手不足の為かこんな辺境な島に来てくれる神父様はいないらしい
シスターだけでは役不足だと、街の人から不満が出たならば、すぐにでも主人公はその役目を退くつもりでいたし、自分にはそんな大役はできないと思っていた
しかし、ここ最近では信者の人以外にも、たくさんの人が礼拝に訪れてくれるようになり、狭い教会では座れない人まで出るくらいだ
教会は来る者は拒まない
例え信者でなくとも、人生を豊かにする手伝いが少しでもできれば、こんなに喜ばしいことはない
亡き神父様の代わりをなんとか務めれていることは、主人公としても嬉しい気持ちだった
―――集中しないと、、、、
厳かな雰囲気の中、主人公は気を引き締めて人々の前に進み出た
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狭い礼拝堂に人が溢れる中、、、、そんな主人公の姿をローは見つめていた
ここに来たのは、ほんの気まぐれ
昨夜、主人公の部屋に行かなかったのは読みたかった医学書があったから
昨日ベポ達が、主人公の顔色が悪かったと騒いでいた為では決してない
そう自分に言い訳しながら、礼拝堂の端の1番目立たない場所でローは主人公の姿を確認した
緊張した面持ちで、礼拝を進行する主人公
ローが思っていたよりかは、幾分は顔色が良いようだった
昨夜は、よく眠れたのだろう
ここのところ毎夜、彼女を散々抱き潰していたのだ
きっと彼女にとっては、久々のきちんとした睡眠だったに違いない